traP Member's Blog

小説を読もう!~冒険小説編~ 【新歓ブログリレー2017 4日目】

Saltn
このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事は新刊ブログリレー4日目の記事です。

 

こんにちは!応用化学系学士2年のSaltnです。

新入生の皆さん,本日(4月7日)はバスゼミですね。同じ類の人と交流する良い機会なので,是非積極的に話しかけて行きましょう。心配することはありません。相手もあなたと同じ,東工大生ですから。

 

さて,この記事は『小説を読もう~冒険小説編~』ということで,僕のおすすめする小説を紹介します。新入生の皆さんも,そうでない方も,興味のある方は是非ご覧ください。

 

※冒険小説編しかありません。他のジャンル分からないです。ごめんなさい。

 

そもそもなんでtraPで小説なのか?

traPはデジタル創作同好会です。ゲーム制作をメインに活動しています。このようなサークルで小説を紹介するというのは不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしゲーム制作をする上で,ストーリーの構成は(ジャンルにもよりますが)重要な要素の一つです。他のゲームを参考にしても良いですが,そうするとどうしても同じようなゲームになってしまいます。そこでゲーム以外の創作物に目を向けることも必要なのです。そこでここでは東工大生にはあまり馴染みがないであろう冒険小説を紹介させていただきます。

冒険小説というと,子供のが読むものだというイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし,実際には子供も大人も楽しめるジャンルです。普段あまり小説を読まない方にも興味を持ってもらえるように,今回はディズニー映画の元ネタとなっている作品に絞って紹介します。ゲーム制作に興味のある方にも無い方にも興味を持っていただけると幸いです。

 

ロバート・ルイス・スティーブン『宝島』

映画『トレジャー・プラネット』の元ネタとなる小説で後に『ジキル博士とハイド氏』を書く,ロバート・ルイス・スティーブンソンにより1883年に書かれました。宝の地図を手に入れたジム少年が,船乗り達と宝島に行き,信頼できる仲間と共に海賊達を出し抜く,というストーリーです。子供がこの小説を読めば,海賊のいる恐ろしい宝島で,たくましく生き延び味方を勝利に導くジム少年にわくわくすることでしょう。そして大人が読んだときには,それだけでなく,悪人でありながら人間くさいキャラクターでもある海賊達に,どこか共感を覚えるのではないでしょうか?

参考:偕成社文庫 『宝島』

 

ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』

映画『センター・オブ・ジ・アース』の元ネタとなる小説で,冒険小説家でありSF小説の祖の一人であるジュール・ヴェルヌによる1864年の作品です。古いルーン文字の文章から地球の中心へ行くヒントを得たリデンブロック教授と助手のアクセルが,案内人と共に地底を進んで行く話となっています。科学的手法で地底を進む冒険は,科学を小説に取り込むヴェルヌらしい作品であり,冒険小説であるものの,どこかSFの先駆けとなる部分を感じます。もちろん当時の科学は現代の私たちから見ると間違いが多々ありますし,物語を面白くするためにわざと科学的事実をねじ曲げている部分(登場人物の一人に非科学性を指摘されている)もありますが,未知の世界に挑むわくわく感と,地上から遠く離れ全ての困難を自分たちで解決しなくてはならない不安感がよく描写されています。

参考:偕成社文庫 『地底旅行』

 

ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』

これもジュール・ヴェルヌの作品で,映画『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』の元ネタとなった1874年の作品です。上2つの作品と比べると少し知名度が落ちますが,実はあの『海底二万里』と一部矛盾しつつも繋がりのある小説です。気球で無人島に漂着した遭難者達が,技師のサイラス・スミスの知恵や知識により生活を改善し,いつか脱出することを願いつつ島を「開拓」していく物語です。無人島ものというと,ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』を真っ先に思い浮かべる人も居るかもしれません。『神秘の島』も『ロビンソン・クルーソー』から大きく影響を受けている作品ですが,大きく違う点があります。それは『ロビンソン・クルーソー』では遭難者の無人島生活における考えの変化が物語の大きな部分を占めているのに対し,『神秘の島』では遭難者達がどのように生活を改善していくのかという技術的過程が作中で大事な部分を占めています。作者の作った無人島の地図に代表される,しっかりした(当時の)科学的基板に基づいた作品となっているのです。

遭難者達が漂着した「リンカーン島」の地図

参考:偕成社文庫 『神秘の島』

 

終わりに

今回紹介した小説はいずれも19世紀後半のものです。この時代の小説を読むと,現代の私たちとは認識のずれがあることも少なくありません(例えば現在感染力が弱いとされている病気が恐ろしい感染症となっている等)。時代の違う作品を読むときは,ただ楽しむだけでなく,その時代背景を理解した上で読まないと,誤解を生じる部分があります。冒険小説に限らず,こういった部分には注意して楽しみましょう!

 

明日,4月8日はOrangeStarの『2時間で曲を作れ! 「traP2dtm」とは?』とto-hutohuの『このtraPがすごい!2017年度版』です。お楽しみに!

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。